経営デザインシートの押え処・実践記述法とは?ーその1
みなさんこんにちは、坂本経営事務所の坂本です。
こちら、事業再構築補助金『採択』に向けた事業計画書作りのお役立ち情報です。
今回は、「経営デザインシートの押え処・実践記述法とは?ーその1」
というお話をさせていただきます。
「経営デザインシート」を作ったほうが得なのかどうか!
わたしは、「経営デザインシート」の首根っこを掴んで
活かさなければ無駄な作業になってしまうようにも思えます。
事業計画書の書き方は、公募要領の29~30ページに書かれている
ものを小見出しとして書いていくことに他なりません。
そして、この小見出しに従い記述する視点は、公募要領の34~35ページに書かれている
審査項目に従い記事を作っていくことです。
では、「経営デザインシート」から何を吸収すべきなのでしょうか?
それは、
「知財」つまり、技術やアイデア、ユニークなデザイン、ノウハウの構築により
事業課題を解決させていくステップの記述こそが「採否」を分ける要所だ、
ということを「経営デザインシート」から吸収すべきだと、私は思います。
これは、公募要領に具体的に記述はされていません。
また、残念ながら、事業再構築補助金事務局ホームページに掲載されている
「採択事例」で紹介されているものの中でも、”このレベルの記述でどうなのな?”
と思えるものが散見されます。
この「知財」、
これをどのように事業計画書に反映して行けば良いか!
それをこれから、「経営デザインシート」のフローに従い説明させていただきます。
これは、上図の⑤「新規事業のビジネスプラン」の作成です。
もちろん、④の「価値」(誰に、何を、提供する)も重要です。
④の「価値」は戦略・方針であり、⑤の「新規事業のビジネスプラン」は戦術であり、
申請者と差がついてしまうのはまさにここです。
そして、ここそそが他社を差別化できる、生き残りを証明できる「知財」活用
の見せどころです。
これは、上図の②「これからの外部環境」「移行のための課題」「必要な資源」の策定です。
「知財」の創造・構築は、あくまで目標を達成させるための手段であり、
儲けるためにどのような事業分野に進出するかが目的です。
そして、これはもうみなさんがお決めになられていることです。
ですから、その決断した経緯を、先ずは、以下の項目に従い、具体的に示すことです。
●その事業分野の競争環境は? 生き残っていける勝算が高いか!
●既存の知財の活用度が高いか!
これらを整理するのに1つ覚えておいていただきたいことがあります。
それは、””決して明るい業種・業態なんてない””ということです。
あったとしても、ほとんどが、ブームに乗っかってのものであり
既に激戦区となっていることでしょう
これは、逆に、ライバルの申請者だって同じことだ! このように考えることで
このように考えることで事業シナリオがすごく作りやすくなります。
次に、以下のようなことを調査・分析してみてください。
●新たな業種業態の開業率、廃業率はどのくらいか
●自社が生き残っていけるだけの売上高が見込めそうか
ここは、きっとみなさん肌感覚で押さえれていたと思いますが、
これを”それなりに”きちんと説明しなければなりません。
開業率と廃業率の調査目的は、すでにお分かりかとは思います。
”業界自体の新陳代謝がこれだけある。だから新参者が参入してもチャンスは十分にある”
まずは、これを証明したいですね。
顧客の欲しがるものは何か、どのような提供方法がお客様に喜ばれるか。
ここはみなさんきっと一家言持たれていると思います。
左図の顧客は市場と読み替えて下さい。
まずは、みなさんが戦っていきたい領域を
絞り込んで下さい。
できれば、自社で○○(知財)を構築・活用することで
十分戦っていける、このような領域が最高です。
○○はアイデアレベルでも構いません
お客様に喜んでいただけることが重要です。
ここは新参者の視点で考案してみてください。
領域を絞り込むことで競合先も絞り込めます。
この絞り込みははっきりとしたほうが良いでしょう。
あとは、如何に商圏を広げられるか、ここも知財の創造・構築・活用し考案してみましょう!
続きは、翌々日、乞うご期待ください。
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