経営デザインシートの押え処・実践記述法とは?ーその2
みなさんこんにちは、坂本経営事務所の坂本です。
今回は、先般配信いたしました内容の続編、
「経営デザインシートの押え処・実践記述法とは?ーその2」
というお話をさせていただきます。
まだ、「経営デザインシートの押え処・実践記述法とは?ーその1」
を読まれていない方は コチラ よりお入りいただきご一読された後
今回配信させていただきます「その2」をお読みになっていただきますと
より理解が深まります。
前回は、上図の「②オレンジの点線枠内の『これからの外部環境』」についてのお話でした。
今回は、その続きです
事業再構築を行うということは
・様変わりしそうな(お客様の要望変化を満たした)業種業態への転換
・これに呼応した新製品・新商品・新サービスの展開
・自社の新事業領域を取り巻くお客様の開拓
といった、挑戦度の高い取組みです。
したがって、用意周到な準備が必要です。
そのために実施していただきたいのがテストマーケティングです。
特に商業系は、行政などでもテストマーケティングの環境作りとして
設営をして下さっています。
そもそも、的を得た課題を抽出するには具体的な目標を立てることです。
そして、この目標とはみなさんの想像から決めるのではなく
お客様の反応度から図るものです。
みなさんは新参者です。挑戦度の高い取組みと言っても限界があります。
きっと、鼻差の勝負かも知れません。
そうなってくると顧客志向に立ったテストマーケティングは極めて重要です。
事業計画書作成にあたる前に実施してみてください。
上表は「必要な資源」について表したものです。
これは、建物や機械装置などの有形資源とノウハウ、プロセスなどの無形資源(知財)
に大別されます。
そして、無形資源(知財)は、自社で構築すべき知財(コア技術)と
餅は餅屋に、外部に依存する資源とがあります。
外部に依存する資源にはパートナー企業、支援専門家も含まれます。
有形資源は調達で足りますが、無形資源は外部の知見も活用し
みなさんが構築しなければなりません。
復習ですが、ここでいう無形資源(知財)とは、事業再構築指針に出てくる
「製造・提供方法(プロセス)と理解してください。
まさに””どのようにを示す”” ⑤のビジネスモデルですね。
つまり、極めて重要なパートです。
まともにビジネスモデルが書けている申請者はほとんどいません。
ですから、「経営デザインシート」からビジネスモデルの重要性を知り
事業計画書に記述しようとすることでだいぶ他の申請者の先を行けます。
まずは、自社構築ノウハウと外部依存ノウハウをきちんと示しましょう
そして、自社構築ノウハウは、
b)新事業を睨んで調査・した資源
c)補助事業期間に導入・習得する資源
d)事業化段階でブラッシュアップさせる資源
の段階毎に欠けることなく記述することです。
b)の新事業を睨んで調査した資源、これが一番審査員の注目を引きます。
なぜなら、きちんと作戦を立てたうえで事業再構築に臨んでいるよ!
といった姿勢が伝わるからです。
そのために、テストマーケティングが重要なんです。
上図のピンクの点線内③にあたるところです。
経営理論では「課題の解決策」と理屈っぽい言い方をしますが「事業再構築の展開策」
理解していただければと思います。
基本的に、
・有形資産の調達と活用法
・無形資産(知財)の構築法
になるでしょう!
無形資産(知財)の構築法とは、
製造・提供方法等ビジネスモデルを構築すること
そして、ビジネスモデルに沿って必要な技術の構築法
作業員の習熟計画などを示すところです。
上図はパン屋さんのビジネスモデルです。
あくまでサンプルとして示しています
事業計画書に乗せるビジネスモデルはもう少し工程を細分化し
自社の特長が示せるように作ってください。
これが上図⑤のビジネスモデルです。
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