ものづくり補助金・事業再構築補助金・省力化投資補助金ノウハウ集

 

事業再構築補助金ー実直な提言

みなさんこんにちは、坂本経営事務所の坂本です。

こちら、事業再構築補助金『採択』に向けた事業計画書作りのお役立ち情報です。

今回は、「不採択の理由を聞いて何となく見えてきたこととは?」というお話です。

””第2回公募に申請したが残念ながら不採択となってしまった””
という申請者3名に不採択事由をコールセンターに確認していただきました。

厳密には、不採択事由でなく、審査員の寸評です。

ここから、伺えたことが3点ありましたので、今回紹介させていただきます。

つまり、以下の3点を根拠に点数を低く評価することができるんだな!
と悟りました。

したがって、これらを反面教師にすれば「採択」に近づくことは間違いありません。

それでは、個々に紹介させていただきます。

○○の記述が具体的に伺えない   

 
この「○○」とはまさしく「審査項目」です。

記述されている内容を否定することは審査員としても結構勇気が必要です。
客観的な根拠が必要ですから!

でも、審査項目の記述が伺えないから””審査のしようがありません””
というのは、審査員として使いやすいフレーズですね!

また、多少のことは書いてあっても””具体的に伺えない””
とのコメントは自己防衛に最適です。

この防御策としては、

・審査項目を意識して、当該内容が記事に反映されるように
 骨子作成の段階から留意しておくこと

・具体的に示す方法として、自社の特異的な内容を挿入する
 あるいは、競合先の動向とか何らかのものと比較して記述する

こういったことが、重要かと思います。

良く、審査項目そのものを小見出しとして、内容を記述される方がいます。

これについては、決して否定はしません。

でも、内容が伴わないと、「PK狙いのポーズ」と解釈されて
藪蛇になるケースもありますので注意してください。

課題の抽出とその解決策が建物・機械設備等の投資に偏っている   

 
典型的な事例として、ワ―ケーション施設の建設とかコインランドリーの
運営といった事業展開で、課題の抽出とその解決策について
建物・機械設備等の投資に偏り、労務の提供方法によって他社との差別化を図る
「知財」の展開策に関する記述がない、事例です。

もしも、これで何とかなる事業でしたら資本力の強いところが
他を淘汰する競争環境での戦いになってしまいますね!

それ以前に、「補助金悪乗り」と解されてしまいます。

必ず、新事業の製造方法、あるいは、提供方法は「知財」を絡めて
記述するようにしましょう!

売上計画の算定根拠が不明確で費用対効果が検証できない   

 
まず、申し上げることは、売上計画の算定根拠が明確に示せるかたは
そうそうおられないと思います。

その中で、このような評価をされてしまうかたは、

・市場の動向は、統計データからこのような推移を示しているので
 このくらいの売上計画で見通している

このような書き方です。よく読めば全く理路整然としていません

苦肉の策で、販促活動の強化により、このくらいの売上計画を目指す、
と記述される方が結構おられます。

まずは、みなさんが戦っていく市場を細分化したうえで
以下の論法を1例とし、より精緻にお示しされたらいかがでしょうか!

 a)近隣の商圏内の顧客予備軍がどれだけいるか、
 b)競合先は何店舗か
 c) a)とb)との兼ね合いから、単純に自社でどれだけ集客できるか
 d)ネイルサロン業界はこれからどのくらい伸長するのか
 e)当社の特長を活かすことでどのくらいのシェアアップが見込めるか
 f)新参者故、理想とする集客数をいつまでに実現させ、それ以前の
  知名度ハンディーキャップをどのくらい換算するか
 g) c)をベースに d) e) f)を補正し、客単価を乗じたものを
  需要予測=売上計画とする。

 
このようなロジックで示すことを1例として紹介させていただきます。

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