新規事業・新業態の調査・研鑽―競合は誰で!差別化が図れるか!
みなさんこんにちは、坂本経営事務所の坂本です。
こちら、事業再構築補助金『採択』に向けた事業計画書作りのお役立ち情報です。
シリーズとして、「採択される事業計画書作りのSTEP」について
自論を述べさせていただいております。
まず、申し上げたいのが、事業再構築のプランニングは一朝一夕で
出来上がるものではありません。
私が実務で行った事業譲渡を伴った事業再構築は1年掛かりでした。
よく、補助金は、専門家の書き方次第で採否が決まってしまう!
だから、腕の良い専門家に依頼するのが一番、
このように考えている方が結構おられます。
残念ながら、事業再構築補助金の場合はそうはいきません。
真剣に事業再構築に取り組まない限り事業計画書にならないからです。
ここは、申請者が真摯に取り組むべきところです。
そして、専門家(認定支援機関)は、この申請者の真摯なお考えを
要求事項に則り事業計画書にまとめる手助けをすることです。
はい、これを条件に、今回は「新規事業・新業態の調査・研鑽―競合は誰で!差別化が図れるか!」
についてお話しさせていただきます。
競合は誰ですか? と聞くと、
””他の人がやっていないことをするので競争相手はいません。だから、新事業は安泰です。””
と簡単に答える人がおられます。
まず、この考え方は改めるべきです。みすみす採択に向かう切符を捨てるようなものです。
公募要領に以下のように書かれています
するかについて、その方法や仕組み、実施体制など、具体的に記載してください。
どのように書くかは後述するとして、先ずは競合との差別化の施策について書いて下さい、
と要求されていることをしっかりと押さえておきましょう!
つまり、書かなければいけないのです。
戻りまして ””他の人がやっていないことをするので競争相手はいません””
だから書きようがありません!!
この考え方は、自社がやろうとしていることと全く同じことをやっている競合先はいない
という自社向きの考え方です
お客様から見て、みなさんの会社の他に類を見ない製品・商品・サービスを活用しなくても
別の会社のもので代用できるのであれば、その会社は競合先と捉えるべきです。
では先に進んで優位性の見つけ方、示し方についてです。
事業再構築ですから新事業の経験はないわけです。
新参者ですから、競争相手に勝つ前に、先ず、製造・提供プロセスをしっかりと
調査・研鑽していただきたと思います。
まずここを見せることです。
そして、これは、以下の審査項目に大いに優位に働くことでしょう
最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか。
次に、どのようなお客様に製品・商品・サービスを届けたいのか、
このターゲットの求めるところとを明快に特定することです。
そして、みなさんはみなさんの強みを活かしてターゲットのニーズに
応えようとしているはずです。
そして、それは既にこの業界で以前から成功をおさめている競合先とは
明快に区分けされるはずです。
それを絵で示すのがポジショニングマップです。
このポジショニングマップで、競合他社との差別化を証明することはできませんが、
競合他社との同質化競争を回避して戦っていく、強みを活かして回避することができる、
これは、証明できると思います。
わたしは、これを「差別化」という言語に代替して良いと思います。
ただし、みなさんが戦っていくセグメントがそれなりの規模でなければ成しません。
今回の内容がすべての会社に当てはまるわけではありませんが、
筆を執らせていただきました。
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