ものづくり補助金、事業再構築補助金ノウハウ集

 

事業再構築補助金ー申請作業に関するQ&A

みなさんこんにちは、坂本経営事務所の坂本です。

こちら、事業再構築補助金『採択』に向けた事業計画書作りのお役立ち情報です。

今回は「『Q&A集』ー採択事例の読み方・活かし方を知る」です。

本Q&A集は、今後も不定期で配信させていただきます。

それでは、以下をご覧ください

事務局ホームページに「採択事例紹介」といったサイトがあります。
わたしも、念入りに読んで多くのことを吸収したいと思っています。

基本的に、ここに掲載されている事例は優秀作品なので、
これに準じたものであれば採択になる可能性が高いものだと
思っています。

ただ、自社と類似の事例が掲載されていませんし、
どんなところを参考にすればよいのか、掴み切れていません。

読み込む際の留意点や勘所を教えてください。

ピカソは「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」
このような明言を残されました。
まさに、事業再構築補助金のチャレンジャーにも同じことが言える
と思います。

そして、「偉大な芸術家は盗む」
・・・ここは、採択される事業計画書を作るために盗むのではなく
新規事業を成功させるために盗む、
このマインドこそ「採択に」通じるものです。

それでは個々にお伝えさせていただきます。

採択事例を真似ても採択される保証はない   

 
ご質問の中に、

  基本的に、ここに掲載されている事例は優秀作品なので、
  これに準じたものであれば採択になる可能性が高いものだと
  思っています。

とありますが、ここは何とも言えません。

2021年9月20日時点の情報では、第1回公募の採択事例のみです。
つまり、採択事例の公開にご協力いただいた方は、
何も実績としての情報がないまま臨んだ立役者です。
その中、採択を勝ち取ったことには敬意を表します。

ただし、2回目以降は、申請者や認定支援機関の支援者が調査・
研究を重ねたうえで臨みますので、当該採択事例が『標準レベル』
の事業計画書になってしまします。

そうなると、より一層、審査項目に忠実に反応する必要があります。

この程度感を計るために、みなさんで「採択事例」の採点を行なって
みてください

やりかたは、公募要領の審査項目「事業化面」「再構築面」の8項目について

 ●具体的な記述がある        10点
 ●書かれてはいる           6点
 ●書かれていない、確認ができない   2点

で評点してみてください。

粗読みで構いません。審査員だってあまり何回も読み返したりしませんので。

そして、点数の高い採択事例の言い回しを真似れば、審査項目が精度高く
網羅される事業計画書の作り方のコツはマスターできるでしょう!

「新事業の研鑽」をしっかりやっている事例を参照する   

 
審査員のほとんどは中小企業診断士です。
中小企業診断士の誰もが持っているマーケティングのフレームワークは、
「誰に、何を、どのように」です。

この ””どのように”” これを具体的に示すためには、
製造・提供プロセスのフローチャートを示し、自社の特長・独自性を
PRすることです。

でも、既存事業であれば簡単かもしれませんが新規事業となると
事業計画書を作る前にしっかりと調査・研鑽をしておかなければなりません。

これは、採択・不採択以前の問題として、
事業を成功させるための必須事項です。

これは、いろんなところでお話させていただいております。

そして、採択事例の中には、「新事業の研鑽」をしっかりやっている、
用意周到に臨んでいる企業が多々ございます。

これをみて、腑に落としてください! 最重要着眼点です。

異業種の事例から学ぶ   

 
上記の、製造・提供プロセスについて、

うちは、建物と設備があれば出来てしまうのでのポイント
事業計画書にわざわざ書くほどのことでもない!

このように話される方が結構おられます。

もし、このような業種・事業を展開されるのであれば、それは
参入障壁の低い、同質化競争の真っ只中にある業種・業態と言えます。

したがって、何か抜きに出るものが無ければ淘汰されてしまう、
これが現実かも知れません。

そうなれば、何か抜きに出るものを考案しないと採択は厳しそうです。
(少なくとも「通常枠」については・・・)

この、””何か抜きに出るもの”” これは、製造・提供面でのハード投資
ではなく、技術的なことやアイデアから考案することです。

そのためにヒントになるのが「異業種の採択事例です」

逆に、同業種の採択事例を見ても、あまり差別化のポイントを見出す
事象は発見できないと思います。

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