小改善の掛け算によるテーマ作り
みなさんこんにちは!
坂本経営事務所の坂本庸芳と申します。
本サイトでは、ものづくり補助金採択に向けた事業計画書作りの記事を配信しています。
今回は、「小改善の掛け算によるテーマ作り」について
お話いたします。
先ずは、私の事務所で行っております「無料簡易診断」から2点ほど
紹介させていただきます。
【設問1】あなたの会社の革新的事業テーマはどれに該当しますか(複数回答可)
□ 新製品・新技術・新サービスの展開による売上拡大
□ 業務テリトリーの拡充(内製化、OEM➤ODM など)による付加価値向上
□ 新たな生産方法やサービス提供の改善による生産性向上(QCDの中のいずれか)
□ ロボット、IoT、AI活用による生産性向上(QCDの中のいずれか)
□ 小改善の集大成による(QCDの中のいずれか)
□ これといったテーマが思い浮かばない
□ その他
この中で圧倒的に多い答えが「小改善の集大成による(QCDの中のいずれか)」です。
残念ながら、このように答えた中の、ほとんどの方は具体策を持っていません。
それから、
【設問2】設問1の革新的な程度は如何なものですか
〇 他社との差別化が図れる革新的な事業計画であり明快に記述できそう
〇 競争力強化は図れると考えているが、革新性をどう表現するか悩ましい
〇 現状の強みと今回の設備投資で充分に他社との差別化が図れる革新的な事業計画である
〇 革新性は弱いが市場環境が良いので高収益が見込める
〇 革新性は弱いが同業者内で棲み分けができており競争優位といえる
〇 他社でやっていない尖った事業展開で革新性は高いが審査員に理解してもらえるか不安
〇 革新的な取組みかどうか自分自身では良くわからない
この中で圧倒的に多い答えが「競争力強化は図れると考えているが、革新性をどう表現するか悩ましい」です。
つまり、【設問1】【設問2】から言えることは、革新的な事業テーマが練られていない方が多い、ということです。
「ものづくり補助金」や「革新的事業展開設備投資支援事業」
で採択を狙うには、
単に、今より楽に生産するために設備投資をしたい!
といった志では難しいでしょう。
もう1・2段高い目標を持つことが必須です。
そしたら、いろいろと泥臭く業務を改善していくはずです。
【設問2】の表現方法も、素直に泥臭く書けば良いと思います。
実際に私がサポートした中にも、これで、採択に結び付けた会社があります。
(多少、「生産工学」に基づく書き方にはしましたが・・・)
それでは、これらの手順について説明いたします。
第一に、
お客様が求めていること、お客様が手を貸してほしいことに
を洗い出しましょう!
なぜなら、お客様に呼応することで売上アップが図れるシナリオでないと、ここで要求される生産効率アップ+雇用の促進・処遇の改善に繋がらないからです。
単に「高加工精度」を要求されている、と書くだけでなく、
お客様を取り巻く、製品・技術の変遷が今後○○のようになってくるので新型装置の導入と○○技能の確立が必要、
と書いたほうが具体的でよいでしょう。
そのためにもお客様から「製品・技術のロードマップ」を入手しておいたほうが良いと思います。
第二に
改善の4要素(ECRS)から実行できそうなことを洗い出してみましょう!
これは、私は何度となくみなさんに紹介している改善の『型』です。
・Eliminate:その作業を無くせないか
・Combine:一緒にできないか
・Rearrange:順序を入れ替えられないか
・Simplify:簡素化できないか
みなさんは、「ムダ取り」の発想で取り組んでください。
ムダと思わない限り改善のネタは生まれないからです
第三に
従業員からの「業務改善提案」を定着化させることです。
むしろこれが一番かもしれません
「業務改善提案」までいかなくても、経営者と従業員が
平時より、休憩室などでこのようなことを話されている会社は
やはり強いです。
如何でしたでしょうか
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