経営デザインシートの活用推奨の意図とは?
みなさんこんにちは、坂本経営事務所の坂本です。
こちら、事業再構築補助金『採択』に向けた事業計画書作りのお役立ち情報です。
今回は、「経営デザインシートの活用推奨の意図とは?」というお話です。
公募要領の30ページ目に、「経営デザインシート」を事業計画の作成に際し、
必要に応じてご活用ください、と書かれています。
「経営デザインシート」は以下の図をご参照ください。
まず、やたらと「知財」=知的財産という言葉が出てきます。
これは、新たに生み出された技術やアイデア、ユニークなデザイン、
蓄積された技術上又は営業上の情報などです。
もっと平たく言えば、事業再構築指針に出てくる、
「製造方法」「提供方法」、つまり、そのプロセスやノウハウといったものです。
ではなぜ、「経営デザインシート」の活用をうながしているのでしょうか?
それは、いままで申請のあった「事業計画書」の中身が、
あまりにも「建物の建設・改修」「機械装置やシステム等の導入」で
課題を片付けてしまう、淡泊なものが多かったからだと、私は推測しています。
つまり、上記の「知財」展開策を具体的に記述し、競合他社と十分に
戦っていける戦術を示している方が少なかったので、これに警鐘を鳴らした
のだと思います。
上図①、の解説です。
この中で、新規事業に活かせる、技術やアイデア、ノウハウといったものを「強み」と捉えているはずです。
この「強み」はみなさん書かれていますが、抽象的に書いたら審査員に評価はしてもらえません。
たとえば、強みを、熟練技能者の力量とか接客対応力とか一言で言い表してしまうことです。
ここは、他社とか何らかのものと比較をした上で示すと説得力がでますね!
上図②、の解説です。
ここで示したいことは、
新事業を成功させるために、どんなことを調査し、研鑽を重ねてきたか!
これをもとに、みなさんの会社ならではの「構築すべき知財」の骨子を
示すことです。
これが明快であると、新参者として勝ち残る(勝ち残っていける)
戦術が訴えられます。
上図③、の解説です。
ここは、みなさんが、製造・提供する商品・サービスがお客様にどのような便益をもたらすか
この視点で示すと、 ちゃんと売れそうだな! と審査員に理解していただけるのではないでしょうか!
上図④、の解説です。
ビジネスモデルとは、
何を調達して~どのように製造・提供し~どのような販路で販売するか
大まかにはこのようなものです。
これは、事業再構築補助金の事業計画書には必ず記入しましょう。
審査員も、より実態が理解しやすくなります。
でもせっかく作るわけですから、
・「業態転換」で申請する場合は、
自社の現在と今後の製造・提供方法を比較し、生産性向上を視覚的に示す
・「新分野展開」「事業転換」「業種転換」で申請する場合は、
新事業の、他社の標準的な製造・提供方法と自社の製造・提供方法を比較し
自社の特長を訴求する
こういったことも事業計画書に明快に記述しましょう。
上図⑤、の解説です。
ここは、①~④を克明に整理すれば自ずと記事になっていくはずですよ!
とにかくみなさん、事業計画書のシナリオができたら
どれだけ「知財」の記事が反映されているか、確認してみましょう!
ここが採否の生命線となるでしょう!
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