設備投資による課題解決策の記述法とは
みなさんこんにちは。
坂本経営事務所の坂本です。
本サイトでは、ものづくり補助金採択に向けた事業計画書作りの記事を配信しています。
今回は、「設備投資による課題解決の記述法」について
お話いたします。
これは「ものづくり補助金」「革新的事業展開設備投資支援事業」
の申請にあたっては絶対に記述しなければならないことです。
このパートはさほど厄介ではないようです。
でも、導入する設備のカタログを貼り付けて、ささっと
””お客様から要求のある交差精度±○○に適合させるために
本装置を導入する””
これに近い表現で終わらせている方が結構おられます。
どうやら、聞いてみますと、課題解決を記述する前段で、
設備導入の必要性や後のほうで効果を書いているから
全体を通せば話は通るでしょ!
このようにおっしゃる方もおられます。
課題解決の前段、つまり課題抽出や事業方針のところで
革新的なテーマが訴えられていれば、それなりの点数が
入るでしょうが、ここは、一寸、貪欲になりましょう
①先ず、導入する機械装置等に期待することは何でしょうか
②そして、その機械装置が解決してくれる技術的な性能は
どこにあるのでしょうか
③更に、類似の機械装置と比較して、なぜ、この装置を
導入しようと決めたのでしょうか(価格・性能面)
④他の既存設備との関連で相乗効果が生まれそうな
ことはないしょうか
⑤複数の機械装置等を導入する場合、共通の目的は
なんでしょうか
このあたりが書き込めれば、””事業計画を精緻に練っているな””
と審査員に思っていただけることでしょう!
個別に解説して行きますと、
①②については、採択ラインに乗る申請書には概ね書かれていますね
③については、東京都が実施している「革新的事業展開設備投資支援事業」では要求事項になっていますので、解釈を間違えなければ記述するはずです。
「ものづくり補助金」でも記述しましょう。
④については、既存設備との互換性から成果が生み出せることや
既存設備との関連で生産プロセスが改善されること(ライン再編成)
などを記述しましょう
⑤については、意味がわからない方が大半だと思います。
実は、事業計画以前に、機械装置Aと測定器Bを導入したい。
この発想から補助金を申し込まれる方がおられます。
こういった方への注意喚起と思ってください。
機械装置Aと測定器Bを独立した目的で書いてしまったら
まずアウトです。
それぞれ別の事業テーマなのに補助金欲しさに纏めて
申請する行為だからです。
逆に、「○○の生産性向上」といった単一(共通)事業テーマ遂行のために機械装置Aと測定器Bを導入するのに、共通目的を無視して書いてしまったら、審査員に誤解されてしまうこともありますので複数申請の場合は注意してください。
実際に私もこれを経験したことがあります。
「ものづくり補助金」は、不採択となってしまった方が事務局に
お願いすれば審査員の採点コメント表を送ってもらうことができます。
そこに「機械装置Aは本計画に必要と思われるが、測定器Bは
本当に本計画で必要なのか、その根拠が不鮮明」
と書かれていました。
ここは注意しましょう
如何でしたでしょうか
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。