競合他社との優劣分析のしかたとは?
みなさんこんにちは。
坂本経営事務所の坂本です。
本サイトでは、ものづくり補助金採択に向けた事業計画書作りの記事を配信しています。
今回は、競合他社との優劣分析のしかたについて
お話いたします。
「ものづくり補助金」も「革新的事業展開設備投資支援事業」も
公募要領には必ず、競争優位性、差別化、革新性、
こんなワードが出てきます。
社長さん、御社の強みは何ですか? このように質問すると
①技術力だよ!
②品質だよ!
③短納期だよ
なんて答えが返ってきます。
では、競争相手がどこでそこと比較して具体的に教えてください?
このように質問すると、
半数以上の方がしどろもどろなあいまいな答えに
なってしまいます。
それはどんなことから強みが培われたのですか? と質問すると
また、半数以上の方がしどろもどろなあいまいな答えに
なってしまいます。
比較的多いのが、””長年にわたりお客様と培われた信用力だよ””
これしかないよ! このような答えです。
これは、まさしくその通りだと思います。
でも、補助金申請書にこのように記述しても点数は入りません。
技術力といった「現象」でなく、「その原因(理由)」について
記述することが大切です。
そして、「なぜなぜなぜ」を探ることで理由が明快になってきます。
これを明快に答えてくれる人は意外にも『お客様』かもしれません。
たとえば、
○○技術が肝になるので私(社長様)が以前に勤めていた会社の後輩に
最新の技術指導をしてもらっているんだ!
これがお客様から評価されて、半年に3件の新規受託が実現しているんだよ!
これだったら、技術力の高い理由につながっていて審査員の
評価も良さそうですね。
競合他社との優劣分析については、当然のことながら、
対象となる競合他社と評価項目を決める必要があります。
よく、星取表の項目について、QCD、つまり、品質、コスト、納期
を使う人がかなりいます。
これも悪くないですが、前後の事業計画の記述内容によっては
もっと重要な(ここを外したら意味がない)評価ポイントがあるはずです。
これについては、各社の個別のテーマにより、記述のポイントが整理できるものですので、更なる具体的なお話は割愛させていただきます。
実際に、当社と競合他社とを評価項目ごとに寸評する際に、
〇△×だけで評価する方がおられます。
はっきり言ってこれは手抜きです。
端的に言葉で寸評もしましょう。
また、中には、競合他社が業界の中でもそれなりのコア技術などをもった、希少な会社同士といったころもあります。
この場合には、これについてもしっかりと書きましょう。
決して、No1である必要はありません。
このグループに属していることが強みなのです。
如何でしたでしょうか!
当社にはこんな強みがある! それは○○によって構築できたものである。
今回、設備投資、を行い生産力を向上させることで
一層強みが増幅される。
こんなふうに申請書に記述できたら良いですね!
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