ものづくり補助金、事業再構築補助金の事業計画書作成ノウハウ集

 
採択される申請書を作るのは、みなさんの経営革新・生産革新への思いの強さが何よりも重要です。
当事務所のノウハウ集は、これらについて“より具体的”に記述しております。

また、きちんと代表の坂本の言葉で伝えることにより、みなさんの思考力を増幅させ、
当事務所でこれを余すことなく申請書に書き込むことで採択に繋げます。

ものづくり補助金の賢者Ⅱ

ハイ、みなさんこんにちは。 坂本経営事務所の坂本です。

こちらは、
「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」「革新的事業展開設備投資支援事業」
といった補助金、助成金に「必然的に」採択されるよう力戦奮闘される申請者様や
士業などの支援者の方向けに多角的に捉えたメソッドを提供するサイト「賢者のバイブル」です。
 

第2巻のメインテーマは『審査項目に適用する7つのメソッド』です。
こうご期待ください。

「革新的な試作品・サービス開発、生産・提供プロセス開発」に必要な知的資産創造メソッド

審査項目の中に、

新製品・新サービス(既存技術の転用や隠れた価値の発掘(設計・デザイン、アイデアの活用等を含む))の革新的な開発となっているか

 
といった項目があります。

一寸、この表現は適正でない、と思っています。
新製品・新サービスの・・・ではなく、新製品・新サービス・新工法(生産プロセス)・新商法(提供方式)の・・・
が正しいでしょう。

これはさて置いて、
ここに出てくる「革新的」のレベル感! これは、加点項目の中の「経営革新計画」の要件である
「新事業活動」に取り組み、「経営の相当程度の向上」を図ること
これと同様であると私は考えています。

ものづくり補助金申請書・事業計画書の4類型「新事業活動」とは、ものづくり補助金の4類型、即ち、試作品開発、サービス開発、生産プロセス改善、新提供方式導入です。

他方、「経営の相当程度の向上」この評価基準は、原則、審査員の主観のようです。
そりゃそうです、一社一葉の開発テーマを客観的にレベリングを図ることはできませんから。

試作品開発、サービス開発については、きっとオリジナリティーのある開発品でしょうから、まさしく「新事業活動」には十分当てはまりますね!

そして、「経営の相当程度の向上」これは、マーケティングに尽きると思います。
まさしく、ターゲットに呼応した開発テーマであり相応の収益が見込めること、
これが明快に証明できること、
ですね。

ちょっと厄介なのが、生産プロセス改善、新提供方式導入です。
これについては、機械設備やシステム導入だけで新事業活動が成し遂げることもできますね!

でも、これだけでは「不採択」になってしまいます。
なぜなら、競合他社でもできてしまい差別化にならないからです。

ハイ、ようやく本題の7メソッドの1つ「知的資産の創造」です。

ものづくり補助金事業計画書のテーマ遂行手段機械設備やシステム導入だけで新事業活動が成し遂げることができても、
もう1・2段階上の目標にチャレンジし、それを申請のテーマにしましょう!

そのためには、ハードウェアの拡充だけでなくソフトウェアの拡充ですね。

具体的には、機械設備やシステム導入から派生させた、
モノの流しかた、役務の提供の仕方、この細部に亘るフローチャートを見直し
すことで一層の生産性を上げることが肝要です。

また、サプライチェーン内の協業分化などでの事業の統廃合も
みなさんの会社ならではの知的資産ですよね!

重要なキーワードは「アイデア」です。
そして、みなさんの1・2段階上の事業テーマを創造する知的資産、
これを補完してくれるのが「知的資産経営報告書です」

これを真似るのではなく、自社の事業テーマ完遂のためにアレンジし取り組んでいただければ、
「採択」に近づく「ものづくり補助金事業計画書」が完成することでしょう!

アレンジが必要なのは、みなさんの会社の現在の知的資産(ノウハウの長所)を存分に
活かすことが重要だからです。

ものづくり補助金事業計画書作りに必須の「明快な課題設定」のためのマーケティングメソッド①

審査項目の中に

  試作品・サービスモデル等の開発における
  課題が明確になっているとともに、
  補助事業の目標に対する達成度の考え方を明確に設定しているか

といったことが書かれています。

私なりには、

  ・試作品・サービスモデル・新工法(生産プロセス)・新商法(提供方式)の開発・改良における
  ・革新性・競争優位性に資する課題明快になっているとともに
  ・補助事業の目標(期待効果)に対する達成度の考え方と評価方法を明確に設定しているか

と変換・理解し、支援活動を行っています。

ものづくり補助金に採択されたかったら、革新性・競争優位性が訴えられる事業計画書を作らねばなりませんし、
その商品・サービス・技術・工法・商法の開発が市場お客様に受け入れられるものでなければなりません。

だから、明快な課題を抽出するにしてもマーケティングが必要なのです。
(課題・・・補助事業完遂後の理想的な状態と現状とのギャップを埋めるための取り組み)

そして、マーケティングは、客観的な見地に基づいたものでなければなりません。
もちろん、マクロ的な客観的業界情報に
法令・経済情勢(国内外)・社会変化(人口動態)・技術変遷などから主観を交え
マーケティングを行うことも”もちろんあり”です。

中には、
””うちはニッチな市場を狙っているのでマーケティング情報なんて無いし、競合先もいない””
と言われる人がいます。

これは、
不採択でもいいですよ
と言っているようなものですからここは気を付けてください

ニッチな市場であってもそこに飛び込んで勝算があることを合理的(客観的)に審査員に示さなかったら、
ほんとうにこの事業うまくいくのか、そこが示されていないので審査に値せず!
審査員としても、誰からも批判されずに「不採択」の評価が下せてしまいます。

それでは、「ものづくり補助金WORLD」のマーケティングについて紹介いたします。

ポイントは、どのような情報を集め事業テーマと紐づけるか、ですね!

1.メディアからの配信情報

 
これは、世の中である程度周知されている情報でエビデンスとして示せるものです。
インターネットや業界誌、官庁発刊の統計資料、そして企業の開示情報などですね!
まずは、これは準備しなければなりません。

ただ、これだけでは、みなさんが設備投資やシステム投資で事業を拡張させるんだ!
といったことをバックボーンデータとして紐づけることは正直難しいですね

なぜなら、これだけのマーケティングでは他社との差別化ができない
同質化競争の域を超えない情報に留まっているからです

2.メディアからの複数情報を分析

 
1.の情報を集めることは思っているほど簡単ではありません。
まして、みなさんが知りたいピンポイントな情報こそ見つかりづらいですね

強いて言えば、「経済センサス」などの官庁発刊の統計資料は比較的見つけやすいですね。
ただし、今後の市場の動きまでは載っていませんのでみなさんが一味加えなければなりません。

そこで、経済センサスなどの情報に加え、上述の、法令・経済情勢(国内外)・社会変化(人口動態)
・技術変遷の情報をもとに、みなさんで将来を占い、事業計画を企てたきっかけ(バックボーン)と
されたら如何でしょうか!

ここでみなさん覚えておいてください。

審査員には、みなさんのマーケティング情報が「正しい、間違っている」と判断できないことを・・・
みなさんだって、「補助事業計画を取り巻く市場が伸長する」かどうか、確たる自信はありませんよね!

ですから、客観的な情報を基に、みなさんが「設備投資・開発投資」の決定をした意思が明快に示せれば
OKだと思います。

3.リッチな情報

 
これは、これからの市場の動向や顧客の変化、技術変遷などが紹介されている情報です。

みなさんの知りたがっている情報がピンポイントに捕まえきれるかどうかは定かではありませんが
1つトライアルしていただきたいことがあります。

それは、業界のロードマップから探ることです。でも、これを見ても、理解するのが難しいですね!

そこで、お勧めは、みなさんの事業に関連する展示会に出向くことです。
大抵のブースでは業界のロードマップを示しつつ、それに向かう出展社の方針を技術的な観点から示しているはずです。
そして、ブースの説明員が説明をして下さるので理解が深まりますね。

展示会場は、プロの集団が学問としてでなくビジネスの観点から情報を発信している場ですから、
有益な情報が必ず見つかるはずです。

そして、これは、「試作品・サービス開発」に携わる方だけに向けたメッセージではありません。
むしろ下請事業者の方に有益な情報だと私は思っています。

理由は、ロードマップから将来必須となる加工技術が紐づけられ、それに設備導入の必要性が示せれば、
このマーケティングの情報を事業計画書に記述するだけでかなりのアドバンテージになります。

私は、この話をいろんなところでしています。
是非、府に落としていただければ幸いです。

ものづくり補助金事業計画書作りに必須の「課題解決」のための生産の4M

審査項目の中に、

課題の解決方法が明確かつ妥当であり、優位性が見込まれるか。

といったものがあります。

まず申し上げたいのは、””優位性が見込めるか”” についてです。
優位性を示すネタはともかくとして、表現のしかたは簡単です。

何かと比べることです。例としては、
「この方法は、汎用的な○○方式に◇◇のアイデアを加えることにより1.〇倍の成果が見込める。
ざっくりこんな具合でどうでしょうか。

ですから、「世の中の標準的な方式」に関するデータを整備しておくと課題解決の記事の組み立ては
楽になりますよ!

ハイ、経営課題を解決する行動は「経営資源の4要素(ヒト、モノ、カネ、ジョウホウ)」の有効活用を起点に
考案していくのが良いのかなと思っていまずか

ただし、「ものづくり補助金」や「革新的事業展開設備投資支援事業」では、似通ったものではありますが
生産の4Mの型に当て嵌めたほうがスッキリしそうです。
ものづくり補助金事業計画書ー生産の4M

生産の4Mとは、
an(ヒト、組織),achine(機械装置),aterial(材料),ethod(方法)
のことです。

この4要素をフル活用し、課題の解決策を考案して行けば卒の無い事業計画書が作れるはずです。

それでは、個々に留意点と記述のワンポイントテクニックを紹介いたします。
 
ものづくり補助金事業計画書ー生産の4M順不同となりますが、まずは、Machine:機械装置等から紹介させていただきます。
 
単純に、””本機械装置を導入し課題の解決を図る””これだけで採択は難しいですが、
これが、課題解決の必須項目であることは間違えございません。

事業計画ー課題解決に沿った附属品、特殊仕様

 
これは、私が支援させていただいている中では稀なものです。
・特殊仕様の部分は当然割高となりますので成果を定量的に報告すること
・特殊仕様に関する権利許諾の旨を明快に示すこと(なぜ私に許諾してくださるのか)

治具や搬送系などの改善

 
レーザー加工費などをは不要ですが、中には機械装置と金型、あるいは、着脱治具とが一体となって仕事をするようなプロセスがありますね。
金型の場合には、長寿命性、多数個取りなどの視点から改善の着眼を見出すのも良いでしょう

また、ワーク(加工対象物)を機械装置に投入する、機械装置から取り出す、といった着脱作業が自動化できれば良いですね!
最近、このようなロボットが標準化に近い形になっています。検討の余地があるかもしれません

搬送、生産の原則からすれば、「加工」以外の作業は”付加価値を生まない”といわれています。
それだけに、簡単ではありませんが、搬送作業の自動化にも取り組みたいものです。

加工物の形状やタグを読み取って、次工程を認識し搬送(自動、手動)させるための判断機能としてAIを活用
している事例もありました。ご紹介です。
これは、工程の進度が加工物によって複雑に異なる事業者の適用事例です。
こういったところにAIを活用されている方もおられますので着眼の1要素としてください。

システム構築

 
「ものづくり補助金」の補助対象経費では、「機械設備・システム構築費」で1括りとなっていますので、
システム構築費についてはここでお話させていただきます。
 
ものづくり補助金4類型中の「試作品開発」「サービス開発」においては、
プログラム開発(コーディング作業)がシステム構築費の主たるものでしょう。

これについては、委託先の力量、自社での牽制機能、価格の妥当性、開発仕様を明快に、かつ、
わかりやすく示すことがポイントです。
「現状の機能」と「補助事業完遂後の機能」が色付けでわかるように示せれば良いですね!
 
ものづくり補助金事業計画書ー生産の4Mここでは、ヒトもさることながら組織づくりもポイントとなります。
 
社長一人で頑張る姿は、補助金の世界では決して好ましくありません。
会社一丸となって、強いては社外の協力者と一体となって取り組む姿勢を
見せることは重要でしょう!

人的ボトルネック工程の対策

 
設備投資をするのは生産量が増加する、増加させることができる、からですね。
そうなると人手作業に頼っている工程だって能力が足らなくなるでしょう

設備投資をする工程から人手作業の工程に人員をシフトさせることも有効策でしょうが
これだけに頼っていたら芸がありません。

やはりここは、既成概念を払拭しゼロクリアで省力化に取り組むことが必要だと思います。
そのためには「ECRSの型」から改善できる要素を探り出すことでしょう
・Eliminate:無くせないか
・Combine:一緒にできないか、分離できないか
・Rearrange:順序を入替られないか
・Simplify:単純化できないか

これを上手く回していくためには「多能工化」は必須です。

組織の充足、統廃合

 
ものづくり補助金4類型中の「生産プロセスの改善」ではサプライチェーンの再構築をテーマに
される方が結構おられます。

例を示せば、
・協力会社(外注先)に委託していた作業を内製化する
・OEM(他社ブランド製品の製造)からODM(他社ブランド製品の設計・製造)に転身
などが一般的です。

組織については、これから計画的に体制を整えていきます、
ということでしょうがこれだけでは弱すぎます。

現在、ここまでの体制・ノウハウが蓄積できているので特段の障害は無い、
といったことが示せるようにしておきたいところです。
 
ものづくり補助金事業計画書ー生産の4mここでいうマテリアルには、調達材料の他にも協力会社への委託加工およびシステム開発に必要な情報、こういったものも含まれると考えます。
 
ここは、上述のマシーン、マン、後述のメソッドに比べると、成果を訴えるのに
一寸、インパクトに欠けそうですがしっかりと記述したいところです。

材質変更等

 
試作品開発においては、材質変更や部品の共通化⇒部品点数の削減、
このような定番事項についてはしっかりと検証することは重要です。

コスト削減効果を狙うのは良いことですが、できたらその正当性を訴求する上でも
「顧客認定」の動向について触れられれば良いな、と思います。

システム開発に必要な情報の購入

 
これについて私が最近絡んだ案件で、
投資トレーニング用のソフトウェア製作のための「株式ビッグデータ」の購入というものがありました。
購入先候補の選定理由を明快に示す必要があること、といった当たり前のこと以外、特段、
コメントすることは無いのですが、強いて言えば、
このような経費も補助対象となりますので、類似のものがありましたら、
是非、事務局に確認されることをお勧めします。

公募要領の補助対象経費からは、「株式ビッグデータ」の類のものが原材料費として対象になる旨
は全く感じ取れません。

ですから、是非、事務局に確認されることをお勧めします。
 
ものづくり補助金事業計画書ー生産の4Mメソッド、これを駆使した課題の解決、ここが採否を分ける大きなポイントだと私は思っています。
 
メソッド、これはまさしくみなさんの会社の「知的資産」であり
唯一無二のものです。

自社の強み、事業変遷をもとに課題の解決策を考案する

 
これは、みなさんおわかりかと存じます。ほとんどの方がこれに沿った記述をしようとします。

事業テーマは市場動向や顧客の要請などから決まりますが
それに過去の事業変遷から培った現状の強みがあまり関連しない、
と悩まれる方が結構おられます。

また、強みについて漠然と答えられても具体的には答えられまい方が結構おられます。

とはいっても、補助事業が成功する確実性を訴えるには、
・「将来」のありたい姿(事業テーマ)」と
・「現状」過去の事業変遷から培った現状の強み
とを紐づけ、足りない知的資産を構築することは必須です。

そこで、改めて、お客様に遠回しみなさんの会社の強み、選ばれる理由を
確認されることをお勧めいたします。

これをもとに、課題解決のために構築すべき知的資産が創造できればバッチリです。

他社の事例入手

 
「ものづくり補助金総合サイト」で検索すると「成果事例のご紹介」というコンテンツがございます。
ここから情報収集するのも一つの手だとは思います。

ただし、知的資産経営に関し、より深い情報を知りたい方については「知的資産経営報告書」
をご参照されることを推奨いたします。

技術的能力を立証する力量評価表、技術仕様書等の整備

審査項目の中に、

補助事業実施のための技術的能力が備わっているか。

といったものがあります。

これには、私も2020年度の3次締切分で痛い目に会いました。

それは、申請サポートをさせていただいた事業者が不採択となってしまい、
その理由を確認したら「補助事業実施のための体制が整っているか定かでない」
とのことからでした。

ものづくり補助金の不採択理由そのほかはすべて肯定的なコメントでしたので、残念、かつ、申請者に申し訳ない気持ちで一杯でした。

手前味噌にはなりますが、
かなり精度の高い事業計画書を作り、その中で「補助事業実施のための技術的能力」についても、各課の責任者の職歴と保有資格も記入しました。
 
 
でも、
・各課の責任者の職歴と保有資格が補助事業の遂行にどのように奏功するのか、
・そして実施体制が万全であること
を「理路整然」と記入すべきだった、と反省しています。

審査要領の「補助事業実施のための技術的能力が備わっているか」
ここの記述が中途半端だと、これに引っ張られて「一発不採択」の烙印が押されてしまう、
このことを痛切に悟った次第です。

ちなみに、従来は、不採択となった場合、事務局に問い合わせれば、
審査員の寸評がエクセル版で来たのですが、今回は電話での回答でした。

ここからは、高精度な形で
補助事業実施のための技術的能力が備わっていることを証明する術についてお伝えします。

「力量評価表」の整備

 
ものづくり補助金事業計画書ー力量管理これについては、ISO9000の認証を取得し実践されている経営者にとっては馴染みは深いかもしれませんね!

また、ISO9000の認証を取得していなくても、「能力給」を採用していたり、「目標管理制度」を導入されている経営者にとっても馴染みは深いかもしれませんね!
 
 
これらの方に限らず、
ものづくり補助金や革新的事業展開設備投資支援事業の申請をされる方は
「力量評価表」は必ず整備されたほうが宜しいかと存じます。

それは、「力量管理表」で本題の
・・・補助事業実施のための技術的能力が備わっている・・・
ことが証明しやすいからです(しかも定量的に)

・補助事業を完遂させるための人的スキルを数値化・形式知化し
・現状の力量を補完させる課題を顕在化させる
・そして、この「課題の解決策」を示す

このように記述できれば万全です。

この「課題の解決策」は、主テーマではないでしょうから革新的な行動である必要はありません。

技術仕様書等の整備

 
ものづくり補助金事業計画書の技術仕様書補助事業実施のための技術的能力が備わっているか!

この審査項目について、
「試作品開発」「サービス開発」で申請される方は、
事業計画書の中に「技術仕様書」「製品仕様書」「システム仕様書」の大要を示すことで説得力が出てきます。

そして、これに加え「検査要領」とその「合格条件」これも記述してください。

開発はTry&Errorで進行させる項目が多々ありますので、
中間検査によるPDCAの良し悪しが開発期間の長短にけっこう影響します。

検査のしかたと合格条件を事業計画書に明快に記述しておくことで
技術的能力の万全性をさらに強烈に訴求できることでしょう!

市場の将来性と市場ニーズを調査するマーケティングメソッド②

審査項目の中に、

事業化に向けて、市場ニーズを考慮するとともに、補助事業の成果の事業化が寄与するユーザー、マーケット及び市場規模が明確か。クラウドファンディング等を活用し、市場ニーズの有無を検証できているか(グローバル展開型では、事前の十分な市場調査分析を行っているか

 
といったものがあります。

今回お話しする内容は、上記審査項目の中の「市場ニーズさせるべく
つまり、市場の将来性とこれに呼応させるべくニーズの調査・分析方法についてです。

前述の、『ものづくり補助金事業計画書作りに必須の「明快な課題設定」のためのマーケティングメソッド』
とかなり被りますが、重要な論点ですのでオーバーラップさせていただきます。

まずは、語句を共有しましょう

「補助事業とは」、
これはよく聞く言葉ですが、ここでは、ものづくり補助金事業計画書の中の、
「その1」ですね。タイトルも、まさに『補助事業の具体的取組内容』となっています。

つまり、会社を、より発展させるために
・設備投資やシステム投資を行い、かつ、ノウハウを拡充させることで生産性向上を図ったり
・試作品やサービスの開発を行ったりすることで
近い将来の事遂行の武器を作ること(事業)です。

そして「事業化とは」、ものづくり補助金事業計画書の中の、「その2」ー『将来の展望』
を指します。

つまり、「その1」で構築した武器を使って、会社を、より発展させる「中期計画」
と理解してください。

ここからは、
・自社商品の製造販売・サービスの提供を行う・行われている方「試作品開発・サービス開発」を行う類型と
・下請製造業者の方で「生産プロセスの改善」を行い生産性を向上させる類型
とに分けて説明させていただきます。
*「新提供方式導入」などについては双方をご参照ください。

自社商品の製造販売・サービスの提供を行う・行われている方

 
ものづくり補助金事業計画書PEST分析この方々は、主に「試作品開発・サービス開発」を行う方のようです。
まず最初に行っていただきたいのは「市場の動向」将来に向けての変化、まさに市場のニーズです。

この解をみつけるためには、PEST分析が有効です。これは、以下の4項目でありみなさんが、これから手掛ける事業に必ず影響があるのでここは押さえておきましょう!
 
 
 

Politics・・政治的要因、法令・条例改正などによる好転or暗転
      例)規制緩和による「機能性表示食品」の出現
Economy・・・経済的要因、景気の状態や成長率、物価や為替の変化などによる好転or暗転
      例)不況下における低価格帯商品群への需要シフト、逆に東南アジア諸国のGDP上昇による消費拡大
Society・・・・社会的要因、企業や消費者を取り巻く、流行や風俗、ライフスタイルなどによる好転or暗転
      例)子育ての価値観の多様化による教育費のかけ方の二極化
Technology・技術的要因、新技術の新市場開拓による好転、技術の進歩や革新による暗転
      例)生産・検査装置の遠隔操作による生産性向上

一寸、注意したいのが、対象となる市場をどこに置くか、これで好転・暗転が変わったりします。
基本的には、みなさんの
例1)国内の自動車消費は減少、ただし、次世代自動車は増加傾向
例2)新規住宅着工件数は減少するが、その中の集合住宅向けの強固な手すり需要は増加する(自然災害対応) 

ただし、この調査は容易ではありません。

「集合住宅」といった大分類の情報はいくらでもありますが、手すりなどの部分品に関する技術情報は
あまりインターネットなどに出ていないので探すのに苦慮します。

つまり、みなさんがほしい、みなさんの事業に直結した「スモールビジネス」の客観的な情報は
あまり出回っていないのが現実です。

ただ、良い方法があります。何度も言うようですが展示会に出向き情報収集することです。

やり方とすれば、上述のPEST分析で仮説を立てて展示会のブースの説明員と会話をし、
みなさんが欲しがっている市場の将来性とこれに呼応させるべくニーズの情報を収集することです。

うまくいけば、そのまま「ものづくり補助金の事業計画書」の記事として使えます。

下請製造業者の方

 
下請け製造業者の方は、決して自分たちでは市場の動向に準じてビジネスをしているわけではない。
元請けのお客様に気に入られ業容を拡張させることが生命線なので、市場に関する記事は書けない!
と言われる方がいます。

でも、こうも言ってられません。だって、みなさん自設備投資をするのですから!

まず、市場の将来性とこれに呼応させるべくニーズの情報を元請けのお客様の視点で
捉えてみましょう。

元請けのお客様から聞ければそれに越したことはありませんが、
お客様を取り巻く業界の展示会に出向きみなさんの会社の視点で情報を収集してみましょう!

つまり、元請けのお客様を取り巻く市場のニースに呼応させるみなさんの技術課題を
見つけるためです。

ものづくり補助金事業計画書ロードマップ各出展ブースに業界を取りまく技術ロードマップがパネルとして展示されていると思いますので、
そこから、みなさん会社の製造条件を聞き出したり、探り当てることで技術課題を抽出すれば
きっと、他の申請者より一歩抜け出した記事になるでしょう。

出展ブースの説明員から聞き出す以外にも、展示会場で行われている、基調講演、
パネルディスカッションを聴講し、終わった後講演者にさらりと聞き出すことも有効かもしれません。

さらに、一寸とした工夫で記事を映えさせる方法をお教えします。

それは、万が一、元請けのお客様の事情で受託量が減少する事態に陥っても、
みなさんが行う「生産プロセスの改善」で取り込めそうな顧客層について記述することです。

具体性を伴えばそれなりの説得力はあります。

事業化(事業計画書のゴール)に至るまでの「ロジカルシンキング」

審査項目の中に、

●補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、
●かつ、事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か。

 
といったものがあります。

まずは、「事業化」と言った語句の内容を共有しましょう。
これは、補助事業で構築した「設備・システム」「試作品・新サービス」を駆使してどれだけ儲けていくか、
いい方を変えれば、3~5年の事業計画書の「ゴールの姿」  だと思います。

ここで言えることは、””将来について 誰も白黒は付けられない””ということです。

であれば、審査員はどのように審査するのか?
ここは、論理的に、理路整然としたストーリーになっているかどうか、
これに尽きると思います。

いわゆる「ロジカルシンキング」です
そして、ロジカルシンキングの重要な構成要素は以下の6つです。

・主張と根拠に筋道が通っている
・バイアスにとらわれていない
・合理的である
・物事を適切に分解できる
・因果関係を正しく把握できる
・言葉や数字を適切に扱える

 
これは、事業計画書づくりの途中段階で記述のズレを検証する際にも、是非、活かしてください。
 
ものづくり補助金審査項目
 
上表は、審査項目からその要点を分解そしてジョイントし、
シナリオの骨子を整理し、事業計画書の記述の流れを示したものです。

これに従えば、「主張と根拠に筋道が通っている」事業計画書作成になります。
そして、私はここが一番審査員に響くところだと思っています。
まさにロジカルシンキングの奏功ですね!

それでは個々に解説してまいります。

審査項目を分解&ジョイントしシナリオの骨子を描く

 

課題の抽出

 
会社を成長させるためには、まず、売上高を増やすことを考えるでしょう。そのために、
みなさんの強みが活かせる・順応できる、成長性のある市場・製品群・サービスを狙いますよね!
つまり、市場のニーズや動向を強く意識するはずです。

ただし、競争相手も同じことを考えるでしょうから、他社と比べどこが勝ってどこが劣っているか
力関係を整理し、より強みを活かす、弱みを克服する、この方策を考えるでしょう

大抵の方の弱みの克服策とは、
・足りない設備、足りない人的リソース、足りない技術・ノウハウを補うこと
・新規売れ筋製品や新サービスの開発による事業メニューの新陳代謝
だと思います。

そういったことから、みなさんが成し遂げたいこと、つまり中期の目標を企てますね!

これがまさしく、主張(中期目標)と根拠(市場・競合・自社の分析)に筋道が通っている
事業計画書を作る第一歩です。

そして、これを考えるのと同時に、それを成し遂げるための
「技術課題」と「事業化課題」を整理することでしょう。

絶対にやってはいけないこと、それは、
ものづくり補助金をもらって設備投資がしたい、といった「課題の解決策」から逆算し、
便宜的に「課題を設定」することです。

こうなってしまうと、「競争優位性」を仕組むシナリオになりませんし、事業化課題と因果も生まれません。

技術課題の解決

 
これは、中期の目標を成し遂げ会社を成長させるための武器をつくる部位ですね。

ものづくり補助金では、
・試作品開発、サービス開発
・生産プロセス改善、新提供方法導入
の4つの類型になります。

逆を返せば、販促のテーマは主テーマには使えません。

そして、この記事を作るためには「生産の4M」を切り口にすると収まりが良さそうです。
生産の4Mとは、Man、Machine、Material、Method のことです。

特に、Method、つまり、ノウハウ=知的資産の構築が競争優位性を訴えるために重要です。

そして、数字や外部データを活用し具体的・論理的に説明することが大切です。

事業化課題の解決

 
ここは、補助事業期間で作り上げた

・試作品、新サービス
・生産プロセス、新提供方法

の成果を派生させ、売上に繋げ、たくさん儲ける、
つまり、補助事業で作った財産を活かした中期計画(事業化計画)作りの工程です。

要は、いくら試作品でいいものを作ったって売る努力をしなければ宝の持ち腐れになってしまいますよね!
ですから、”作った仏に魂を入れる” これを頭に入れて記事を作っていけばGOODだと思います。

だいたい、補助事業で構築した武器の更なる改善、組織統廃合、販売促進施策、あたりを書く人が多いですね。

詳細につきましては後ほどお伝えさせていただきます。

事業計画書・・理路整然とした記述の流れく

 
事業計画書の記述内容について、だいたいの方は上表下側のフローに当て嵌まるのではないでしょうか?

その1 「現状の事業内容」~「技術課題の解決策」につきましては、
概ね、前章まででお伝えさせていただいておりますので
その2 「市場規模・ユーザ・需要予測」~ 個別に解説させていただきます。

市場規模・ユーザ・需要予測

 
市場の状況については、その1で「市場・競合先の動向」といった見出しで
補助事業テーマ設定の背景として記述していますが、ここでも触れたほうが良いでしょう。

そうです、審査員は読んでいくうちに先に読んだものを忘れていってしまいます。
ですから、重要なところは記事を反復させても全然問題はありません。

加えて、ここのパートでは、市場規模の証明だけで終わらせず、そこから「需要予測」を行い、
売上計画に繋げると主張と根拠に筋道が通います。
ここ押さえましょう。

記述は工夫を要しますが、論理は、
「現状の売上高×市場の伸び率×競争優位によるシェアアップ率」となるでしょう。

論理を上手くつなげるためには、「ベストケース」「標準ケース」「ワーストケース」といった具合に
複数の見かたを示して、そのどれかを売上計画に繋げるのも高度なテクニックだと思います。

そして、ユーザ(ターゲット)を特定し、当該ターゲットにどのような便益を提供できるか、
ここをしっかりと記述することで信ぴょう性が増します。

事業化計画(中期計画)

 
ものづくり補助金事業化計画
 
上述の審査項目の後半に「事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か」
というフレーズがあります。

これを説明するには上表のようなガントチャートがわかりやすいですね

それでは、上表の内容について私見を述べさせていただきます。

最初の「販促活動」、
補助事業とは、これから売上(収益)をあげるための武器を作る工程です。
だったら、事業化段階で販促活動は不可欠ですね

下請け製造業で元請け先から増産要請があったにせよ、
要求される製造条件でサンプルを作り評価してもらうなど、いろいろとすることはありますね。

次に、「試作品開発」を事業テーマにされている方は、
どんな方法であれ「量産試作」を実施するのではないでしょうか

試作段階でうまくいっても「量産段階」では試作段階で試せなかったことなど
さらに検証しなければならないことがあります。

また、製品のライフサイクルを考慮すると「後継機種」の試作品開発
も中期的テーマかも知れません。
そして、これは「サービス開発」にも当て嵌まりますね。

これらにも着眼していただければ事業計画が引き締まります。

次に、「生産プロセス改善」を事業テーマにされている方は、
多能工化などの人的効率の向上は絶えなき遂行テーマでしょう

それから「搬送系の改善」、これはあくまで一例ですが、
導入設備が戦力になるのは「加工」作業のみです。

でも、次工程に搬出するまでが1サイクルですから、
「搬送系の改善」でサイクルタイムを縮めスループットを上げることで
シナジー成果が生み出せます。

このように、導入設備の効果を最大限に発揮させる施策が
事業化計画に盛り込めると良いですね!

さらに、「組織力の強化」 ここは、いろいろと書けるのではないでしょうか・

最後に、「認定取得」  これはごくごく稀なケースですが
自動車部品の製造などであります。

自動車部品の製造会社では、試作品を開発したからといってすぐに売上に繋がるわけではありません。
自動車メーカーの厳しい部品認定にパスしなければなりません。

これも事業化に向けての登竜門ですね。

他方、このケースでは、「その1の課題解決」のところで自動車メーカーの厳しい部品認定にパス
できるだけの根拠を明快に示すことが肝要です。

売上計画

 
まず、売上計画は製品別あるいは事業別に分けたほうがよいでしょう。
なぜなら、補助事業テーマ分は単体で捉えたほうが説明しやすいからです。

売上計画は、前述の「需要予測」や「事業化計画の中の販促活動」から紐づけると
信憑性のある事業計画になりますよ。

それから、売上高を「数量」×「単価」で示しましょう。

そして、補助事業に関連する製品・商品・サービスの「価格設定」の根拠を
記述するようにしましょう

以上、ロジカルシンキングのお話でした。

『費用対効果』、この「実現性」を訴えるワンポイントアドバイス

審査項目の中に、

補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して想定される売上・収益の規模、
その実現性等)が高いか。

 
といったものがあります。

(  )を外して読んでしまうと『補助事業として費用対効果が高いか。』

これだとかなり抽象的なので、
ものづくり補助金事業計画書策定要件である『付加価値額の年率平均3%以上増加』、
この根拠が示されていれば、この審査項目はパスできるな!
と考えてしまいます。

でも、( )内には、『補助金の投入額に対して想定される売上・収益の規模、その実現性等』
と書かれています。

つまり、儲かることについての実現確度が高いことを””何らかの形で””伝える必要があるのです。

正直、これについては審査員の主観で判断されるところが大きいかもしれません。
 
ものづくり補助金の審査
主観といっても「疑わしきは罰せず」、具体的に書けていれば”まあまあ”の点数は入ると思います。

ココからは実現確度が高いと審査員に思っていただける記述テクニックを紹介させていただきます。

売上・収益計画の実現確度

 
基本的に収益面の実現確度を左右するのは、何といっても「売上高」です。

売上計画は、

・目標としている規模の受注が確保できるか?
・その受注量をこなせる生産能力・提供能力を確保できるか?

この2点から、売上確度が高いことを立証できるワンポイントテクニックを紹介いたします。

受注確度を明快に示すワンポイントテクニック

 
マーケティング⇒需要予測については、前述の「市場の将来性と市場ニーズを調査するメソッド」
をご参照ください。
ここを参照するだけでもかなり説得力のある記事が書けると思います。

加えて、私の持論を1件紹介させていただきます。

私は、原則、市場規模は”ほぼ一定”だと考えています。
ということは、みなさんが狙う有望な市場の陰には衰退する市場(商品・サービス)
があるのではないでしょうか

これと比較して記述することで、より明快に「狙い目市場(商品・サービス)」が
有望であることが訴えられるでしょう。

あとは、その狙い目市場(商品・サービス)のニーズにみなさんが円滑に順応できるかどうかですね!

受注量をこなせる生産能力・提供能力を明快に示すワンポイントテクニック

 
ここは受注高と違ってロジカルに示せますね
 
ものづくり補助金生産性向上
工程ごとに現有能力と将来の必要能力とのギャップを示し、
補助事業でそれを解決することを示せば大丈夫でしょう。

設備能力は、仕様書からうまく論拠が示せればGOODです。
人的能力は、機械化による配置換え、生産フローの改善などで示せればGOODです。

そして、これらは、事業計画書の「その1 課題の解決」のところで明快に記述しましょう

アクションテーマの実現確度

 

試作品開発・サービス開発における実現確度

 
この開発品、本当に売れるのか?  この開発品、本当に作れるのか?  ここが論点ですね!

・この開発品、本当に売れるのか?
これは、客観的な外部情報を基に証明することになりますが、
自社で、お客様予備軍にニーズ調査を行い「リッチな情報」も収集できると良いですね。
きっと、これがあることで一歩踏み込んだ記事が書けそうです。

・この開発品、本当に作れるのか?
ここは、過去の実績、社内陣容の職務経歴、協力会社との協業体制などを示し
訴えることになりますが、これに加え現状の進捗状況からも訴えたいですね!

””現在、○○のところまで完了しており、商品化の見通しを得ている””
こんなふうに書きたいですね!

したがって、「仕様」は申請までに明快に作り上げ簡潔に示しましょう。

生産プロセス改善における実現確度

 
この類型で申請される方は下請け製造業の方が大半ですね。
したがって、事業を自己完結で遂行することができず、委託先に依存せざるを得ません。

可能な範囲で、補助事業で培った設備やノウハウが応用できる「次善策」のようなものも
記載してみては如何でしょうか。

絶対に投資した設備は無駄にさせない!といった意思表示になります。

ちなみに、東京都で実施の「革新的事業展開設備投資支援事業」では、

収支計画の通りに事業が遂行しなかった場合の次善策についても記載して下さい。

 
と要求されています。

最初は、何だこりゃ! と思いましたが、今ではうなづけます。

やはり、経営者はここまで考えないといけませんね!

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