知的資産経営とは?

知的資産経営とは何でしょうか?

経済産業省のHPではこんなふうに書かれています。

知的資産とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等のえない資産のことで、企業競争力源泉となるものです。これは、特許やノウハウなどの「知的財産」だけではなく、組織や人材、ネットワークなどの企業の強みとなる資産を総称する幅広い考え方であることに注意が必要です。さらに、このような企業に固有の知的資産を認識し、有効に組み合わせて活用していくことを通じて収益につなげる経営を「知的資産経営」と呼びます。

上図の丸い緑色が知的資産を構成する要素(アクティビティー)です。

これらがいくら優れていても、個々の力だけでは限界があります。これらを有効に組合せ、

●イノベーション能力、経験、学習能力、モチベーションなどの人的資産をブラッシュアップさせる
●組織の柔軟性、PDCA遂行能力、作業手順の仕組み、マニュアルなどの構造資産をブラッシュアップさせる
●企業イメージ、顧客満足度、銀行や顧客との交渉力、従業員満足度などの関係資産をブラッシュアップさせる

ことが知的資産経営です。
如何ですか。ふう~ん。 て感じではないでしょうか。わかるんだけれど、
だからどうなの!! と思われることでしょう。

私が考える知的資産経営の目的とは?

では、みなさんはみなさんの会社の「知的資産」である、人材、技術、組織力、
顧客とのネットワーク、ブランド力などの自己評価ができており、
「強み」と「弱み」が明快に整理できていますか。

正直言って、「わからない」あるいは「強みなんてない」と答えられる方、
私の目から見ると『正常』です。

だって“”人間は自分自身のことは7%しかわかっていない“という実証データがあるんです。

読者のみなさん、これを機会に上記の知的資産を棚卸してみませんか?

いまさら、こんなことをして何か良いことがあるの??
と思われている方に、私が平素より言っていることがあります。それは、
『競争が緩やかで値崩れがない』こんなビジネスしたくないですか? です。
“”こんなうまい話、落語じゃあるまいし“” です。でも、これに近づけたいですよね!

ここで、登場するのが、競争優位性(VRIO)です。

Value(価値)・・経営資源が価値のあるものかどうか?それらは、事業機会に活かせるか?
Rarity(希少性)・・経営資源が市場において希少性があるか?保有している企業は少数か?
Imitability(模倣困難性)・・経営資源はマネされにくいかどうか?
会社の変遷、ブラックボックス化、特許などの効力
Organization(組織) ・・経営資源を最大限に活かせる組織や仕組み作りができているか?

「経営資源」は、「ヒト」「モノ」「カネ」「ジョウホウ」であり、
「知的資産」そのものです。

まずは、『希少性』について探ってみたいですね。きっと、「強み」を活かす、
「弱み」を改善するって言っても、これによって『希少性』を
ブラッシュアップさせたいですよね

そのために、『組織』や仕組みをしっかりさせなければいけないですね。
これは、すべて自社で行う必要はないのです。
人脈や専門家に任せるところは任せればよいのです。

『模倣困難性』について、会社の変遷、ブラックボックス化など考えられるところをあたってみましょう。
セールストークに使える思わぬものが発見できるかも知れません。

そして、これらを駆使して作り上げた商品・サービスが『価値』として市場・お客様が受け入れてくれるかです。まさに、マーケティングです。

要は、私が言いたいことは、知的資産経営を行う目的は、自社の競争優位性を作り上げるために行うものだと考えています

このように聞けば、よ~し、知的資産を洗い出して、ブラッシュアップさせて、競争力のある会社を作り上げよう。

そのために知的資産経営をやってみよう、といった気がしてきたのではないでしょうか。

事業性評価と知的資産経営との関係性

まずは、金融機関がどのように事業性を評価するか、それを探ってみましょう

1.事業内容
①業種の詳細・・具体的な事業内容、兼業
②事業内容と特長・・特徴的事項(特殊資格、特許有無、人的財産、高度な技術)2.業界動向
①主力市場・業界・・主要マーケットや主要顧客層を踏まえた業界情報
②業界における地位  ③業界動向・・事業機会と脅威3.経営者情報
①経営者の年齢、後継者の有無   ②経営資質4.サプライチェーン分析(ビジネスモデル俯瞰図)
①どこから何を仕入れ ②自社で何をどのようにして加工・製造、サービスを行い
③どのような販路で販売するか

5.SWOT分析
①強みは何か  ②弱みは何か  ③事業機会(ビジネスチャンス)は何か
④事業の脅威(ビジネスリスク)は何か

6.将来性・成長性

(この評価方法は、先行しているある金融機関のサンプルです。
大局的にはどこもさほど変わらないでしょう。)

そうです。金融機関はみなさんの会社に融資をする際に上記のポイントを評価しているのです。

そして、2.の業界動向以外、すべてに知的資産の善し悪しが絡みます。
言い換えれば、事業性評価=知的資産経営のようなものです

まず、何から始める?

前述の通り、知的資産を洗い出す=みなさんの会社の固有の知的資産を認識するところからです。
言うは易し行うは難し、ですね

それでは、「知的資産経営報告書」を読んで感触を掴んで下さい
「知的資産経営報告書」 検索 で   一寸、
ここに掲載されているものが立派過ぎて面食らうかもしれませんが、
そこはあまり気にせず読んで見てください。

本サイトの結論:
知的資産経営を行う目的は、自社の競争優位性を作り上げるために行う