第1回『革新的事業展開設備投資支援事業』支援企業者様2社が採択されました。その経緯とは?

はじめに

平成29年3月下旬に、第1回『革新的事業展開設備投資支援事業』が公募がされ、
4月上旬より、申請書作成に着手し、
5月16日に申請書類を「東京都中小企業振興公社」に持ち込み、
6月下旬に1次審査(書類審査)通過の旨、二次審査(面接審査)の案内、が届き
8月22日に、二次審査(面接審査)が行われ、
9月15日にようやく『採択』通知が届いたようです。

『採択』されたみなさん、おめでとうございます!!

また、残念ながら『採択』に届かなかったみなさん!!

『革新的事業展開設備投資支援事業』の前身の
『成長産業等設備投資特別支援助成事業』も一浪・二浪は当たり前でした。

既に、第2回『革新的事業展開設備投資支援事業』の公募が始まっていますので、
是非、リベンジしていただければと思います。

本コラムも、
●採択に届かなかった方でリベンジされる方
●今回、初めてチャレンジされる方
向けに、採択された支援企業者様とともに歩んできたSTEPを
ご紹介させていただきたく筆を執らせていただきました。

申請書作成のSTEP

ここからは、私が支援を指せていただき『採択通知』が届いた、2社中
の1社の事例について紹介させていただきます。
事業内容は、民生用機器の製造・販売です。

申請企業の投資目的・特長・(長所)を掴み計画の骨子を練る

何のために設備投資をする

例えば、老朽設備の更新とか、単に最新設備がほしいから。
この目的だけでは、『革新的事業展開設備投資支援事業』は採択されません。
革新的でもなんでもないからです。

支援先の会社が、頭を抱えていたのが外注先の設備老朽化でした。
そこで、設備投資を行い内製化を図り事態を乗り切ろうと企てていました。

これだけで差別化の要素になるわけではありませんが、内製化ラインの敷設を工夫することで、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)について、どれだけ改善が図れるか、ここがポイントになる気がしました。

 

これで事業テーマが、“”○○装置導入による高効率ラインの敷設“”で行けるかな“”
との感触でした。

事業内容について確認する

まずは、事業内容についての確認です。
いわゆるビジネスモデルの確認です
●どんな事業をしているか・・・セグメントの確認

●対象事業について

・どのような材料を調達し
・どのような加工を施し
・誰に販売しているか

ここまでは、基本事項の確認です。

●どのような事業変遷(沿革)を経て今の事業が育まれてきたか

👉ここでも、競争優位性を探っています。この事業変遷によっては
他社で真似ができないモノを持っている可能性があるからです。

支援先の会社は、創業時は測定器の下請け工場でした。
そこから、一転、工場を閉鎖し、計測器の設計ハウスを立ち上げました。
その後、協力会社に部品・ユニットの製作を依頼し、組立・調整作業を自工場で行い
自社製品を製造・販売する会社に成長してきました。

まずは、何か強みを持っていそうな会社だな、といった感触を得ました。

競合他社と比較し自社の優位性を見つけ出す

御社は、業界ランク何位でシェアは何%ですか? と質問しても、
これに答えてくれる中小企業はほとんどありません。

なぜなら、自社の事業領域に絞らなければいけないし、絞れば絞るほど
データが取れないからです。

そこで、私は、星取表を作り、競合他社との比較、自社の優位性を確認します。

なぜなら、競合他社との優位性がうまく示せなくても、自社を含めた
競合他社間でうまく棲み分けができていれば、””この領域だったら当社が
優位ポジションだ””ということが示しやすいからです。

ただし、この領域が充分な市場規模でなければなりません。

支援先企業では以下の項目で星取表を整理しました。
星取表の項目を設定する際に、良く、「品質」「コスト」「納期」を○×△で
抽象的に評価する方を見かけますが、これでは、ほとんど点数は入りませんから
注意しましょう。

競合他社比較の特長が浮き彫りになる具体的な比較項目を挙げ
「寸評」で評価することが肝要です。

計画の骨子を仕上げる

今までのヒアリングした結果を整理すると、

  • どのような事業をしているかの理解・・・記載略
  • 外注展開から内製に切り替え安定生産・付加価値向上を図る
  • カスタマ仕様対応力で他社に勝る。設計力が強み
  • A社のみ内製能力を有するが、設備導入後は同等

確かに、外注展開から内製に切り替えることで、工期は縮まるでしょうし、
作業の見える化や最新設備の加工精度で品質は高まるでしょうし、
外注加工費の削減>人件費・経費が仕組める可能性も高いでしょう。

骨子としては必須項目が1つ確定しました。

具体策としては、最新設備の導入以外に人的効率を含め如何に生産効率
の高い、ライン編成を考案するか、について練り直すことにしました。

また、B社、C社、D社については、内作化しようとしていないのか、
あるいは、できないのか、調査することにしました。

ただし、内製ラインを敷設し、生産能力を高めても、肝心の売上高が
増えないことにはあまり効果が出ません。

まして、東京都の補助金です。自社が潤って雇用が拡充しても、その分協力会社がやせ細ってしまっては、東京都の発展といった『革新的事業展開設備投資支援事業』の大義が消え失せてしまいます。

やはり、売上拡大施策、ほしいです。

競合他社との星取表を見ると、カスタマ仕様対応力で他社に勝って
います。そこで、これについて深堀りしてみました。

狙っている市場は東南アジアであり、カスタマ仕様の贅沢品は売れない、
むしろ汎用品、したがって、日本市場で培ったカスタマ仕様対応力では
勝負できない、とのことでした。

では、東南アジアのニーズに沿った次世代製品で、カスタマ仕様で培った
ノウハウが活かされるモノがないか? と尋ねてみました。

1週間後の打合せ時に、社長様より、””まさに打って付けの案件があり、
売上向上施策として、本助成金のテーマの1つに掲げ実践して行きたい、
との意思表明がありました。2割アップが見込めそう! とのことでした。

どうやら、社長様が技術部長に確認したところ、まさに当社で改良設計を
施せば完成しそうな次世代製品のイメージを技術部長が持っておられた
ようです。

技術部長は、『革新的事業展開設備投資支援事業』での投資案件とは別に
4千万円ほどの設備投資が必要なので、社長への報告を躊躇していたようです。

これで、『革新的事業展開設備投資支援事業』の骨子が固まりました。

実際のところ、このようにすんなりと骨子が固まったわけではありません。
紆余曲折の連続でした。

でも。この支援会社は、きちんと骨子を固め申請書作りに入れたことが
勝因と確信しています。

そして、申請書の提出を迎える頃には、改良版次世代製品の引き合いが
入り、計画が具体化してきました。

次回は、『申請書の編集STEP』について投稿致します。

それまで待てない方は、以下よりご連絡ください。

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