「ものづくり補助金」個別相談 Part2

みなさんこんにちは。
今日は、先週掲載の続報、「ものづくり補助金」申請書作成に関する
個別相談の経緯についてPart2です。。

先々週、2件の個別相談をさせていただきました。

そのうち、A社長さんは、初めて「ものづくり補助金」の申請に取り組まれる方でした。

また、B社長さんは、平成25年度補正予算の際、「ものづくり補助金」に申請し見事採択!、

でも昨年度は不採択、今回再チャレンジしたい方でした。

前回は、Aさんとの会話について紹介させていただきました。

今回はBさんとの会話について紹介させていただきます。

「ものづくり補助金」申請書作成に関する個別相談に
お越しいただきありがとうございます。

こちらこそお世話になります。宜しくお願いいたします。 
OK

ところで、今日はどのようなご相談ですか?
OK

実は、平成25年度補正予算の際に銀行さんから勧められて
「ものづくり補助金」を申請したら採択されたんです。

でも昨年、同じように「ものづくり補助金」を申請したら
今度は通らなかったんですよ!

再度、また今回チャレンジしたいのですが、前回落ちた理由を、
先ずは探り当てていただけますか?

承知いたしました。
ということは事務局に不採択理由は確認されていませんね!

えっ!教えてくれるんですか?
OK

はい、教えてもらえますよ。私のホームページでも載せています。
(ご興味ある方 こちら 3.1過去の不採択要因を分析しましょう ご参照)

でも、私からも確認させてください。
今回の申請書作成の糸口になれば良いですね!

ところで、今日は、前回の申請書はお持ちになられましたでしょうか?

はい、心得てございます。
OK

それでは、ちょっと確認させていただけますか。
確認後・・・3点ほど気になるところがあります。

そこを、是非、説明してください。
OK

まず、1点目ですが、「その1」に記載の『補助事業』については
審査項目に則り、それなりに書かれています。

ただし、機械装置を導入し経営課題を解決する、
そもそもの「経営課題」が淡泊なんです。

記載事項の流れが

●事業内容、取扱製品・加工メニュー
●自社の強み・希少性(但し、「短納期対応」と抽象的な表現)
●顧客ニーズの変化・・・軟材加工品の増加
●経営課題・・・軟材加工品の生産対応
●課題の解決策・・・軟材加工が可能な最新設備の導入

ざっとこんな感じです。

確かに、この内容が書かれていれば、
平成25年度補正予算の時代にはパスしました。
私も、当時のサポート内容としてはこんな感じでした。

でも、今では、よほどラッキーな審査員にあたらない限りは、
これではまず通りません。

なぜなら、「顧客ニーズ(軟材加工)に対応させるために設備投資」をする。
これだけしか伝わって来ないからです。

要は、ここからですと、設備さえ入れればどこの会社でもできる。
つまり、御社の競争優位性に資するテーマになっていないからです。

それ故、経営課題が「革新的」なものでないから淡泊に映ってしまうのです。

あまり、機械装置の導入に引っ張られず、素直に、
幅広に経営課題を見定める必要があります。

坂本さん。まさに痛い所を突かれた感じです。
うちの様な下請け加工屋ではできることが限られると思い込み、
なかなか革新的なテーマに挑戦する発想が浮かんでいませんでした。

坂本さんのお知り合いの下請け加工屋では
どんな工夫をされていましたか?

そうですね、まずは、下請け製造業の社長様は
みなさんこのようなことで悩まれています。

その際に私がアドバイスをするのが、

①お客様が真に喜ぶこと
②お客様よりみなさんの会社が勝っていること
➂お客様に受託加工以外で提供できるもの

から革新的なテーマを考案し、これを「経営課題」とすることです。

①お客様が真に喜ぶこと
これに、上記の「軟材加工」があたるのかもしれませんが
これについてお客様は、社長様の会社だけに要求することでしょうか?

むしろ、お客様のウィークポイントを補完するようなことを御社様で
行うことができないでしょうか?

最終検査が得意であれば、下請け先に出している総量を御社で検査し
出荷することで品質向上に貢献する、とかです。

②お客様よりみなさんの会社が勝っていること
たとえば、お客様から出されるポンチ絵を製図し、承認を得て部品加工
などを行うことです。

この際には、使用する材質とか、いろいろな提案ができて重宝がられる
のではないでしょうか。

➂お客様に受託加工以外で提供できるもの
たとえば、こんな方がおられました。
この会社の社長様はタイプエンジニアの経験のあるお方でした。

この武器を、お客様のウィークポイント解消に役立てるために
不良解析の業務を請け負うことにしました。

これによってお客様からみて無くてはならない会社、といった
関係性が築かれたようです。

これらの武器の拡張、新規に創作といった観点も絡め事業テーマ
を決めると、競争優位性が高まる革新的なものになりそうですね!

だいぶ、ご質問から脱線したようですが、おわかりになりましたでしょうか?

ありがとうございます。
まさに、私が期待していた答えです。

要は、””下請け加工屋故に経営の自由度はない””と考えてはいけない、
補助金を出す側の意図に合致しないということですね。

実は、わたしもエンジニアでした。エンジニアの観点からすると、
①~➂の事柄で、当社でできることはたくさんありそうです。

これらと設備投資をうまく絡めることで、当社の「勝ち残り戦略」が
描けそうな気がしてきました。

他に何かございますか?

はい、2つ目は、課題の解決策が最新設備の導入だけだった、
ということです。

今は、最新設備の導入だけですとどこの競争相手でもできることですから、
差別化の施策とは見てくれません。

でも、社長様が描こうとしている上記の「勝ち残り戦略」を
成し遂げるためには設備投資だけでは済みそうにありませんね

最新設備の導入で経営資源の「カネ」を使い「モノ」が調達できても
●「ヒト」・・・これを成し遂げる人材育成、組織の拡充
●「ジョウホウ」・・・これを成し遂げるノウハウの拡充
が必要になってきそうですね

このシナリオがしっかり書き込めれば「革新的な補助事業計画」
であると審査員に思っていただけることでしょう

解しました。早速考えてみます。
OK

3つ目は、「その2」に記載の『事業化計画』の記載がだいぶ足りないな!
と思いました。

実は、ここのところは、専門家に丸投げでした。
具体的に、何が足りなかったのか教えてください

ここは、下請け製造業の泣き所なんですよ。なかなか、
審査項目を満たす事項が書きずらいですね!

でも、以下の3点が書けていれば良かったのかな、と思います。

①軟材加工品の市場規模
手っ取り早いのは、お客様に聞いてみてしまうことです。
展示会の出展資料やエンドユーザーへのプレゼン資料から
取れるかも知れません。

②先行5か年の事業化戦略
これはある程度書かれていましたが、
軟材加工品以外に今後取り込めそうな「新規加工品」
あたりも書き込みたかったところですね。

お客様が作成している、あるいは、その業界の「ロードマップ」から
探せそうです。

更に、上述の「受託加工以外の作業取込み」も
今回のテーマに入りそうなので
これも記載しましょう。

➂先行5か年の売上計画
これもある程度書かれていましたが、

・既存品
・軟材加工品
・上述の新規加工品
・受託加工以外の作業取込み

ぐらいに分類すると良かったかも知れません。
今回の事業テーマである「軟材加工品」の売上規模が顕在化します。

加えて、加工単価が既存品よりも軟材加工品のほうが高ければ
これも記載したほうが良かったでしょう。
高付加価値化がPRできますので・・。

まだ充分に理解できていませんが、要所は理解できました。
それから、””専門家に丸投げ””はダメですね!

あくまで、私が納得のいく「申請書」でないと駄目ですね

今日は3時間もお付き合いいただきありがとうございました。
だいぶ、頭がスッキリしました。

こちらこそありがとうございました。
また、何なりとご相談ください

 

ざっと、こんな感じでした。

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