事業計画のあれこれ(2)

みなさんこんにちは。
前回は、私の前職時代の事業計画との関わりを紹介しました。

今回は、一歩実践的なお話しをさせていただきます。

はじめに

事業計画を作る場面は、大きく2つに分類されます。

1つは、新規事業展開などを成功させるため、言い方を変えると
このリスクを事前に察知し、廃除するためなど、自社の経営の舵取り
を円滑に行うために策定することです。

もう1つは、補助金や融資を獲得するなどの目的を達成させるために、
その手段として事業計画を作ることです。

自社の経営を舵取りするための事業計画書

正直言って、こちらの方は、従業員20名クラスの会社ですとほとんど
作られていません。

これは、作れる人がいないこともありますが、それ以前に経営者が作る必要性を感じていないからです。

つまり、事業計画を作る場面が無いから、無いと思い込んでいるからです。

私が、たくさんの経営者と接している中で、1つわかったことがあります。

それは、卒の無い経営者は、必ず、目標を持っているということです。

後で説明しますが、この目標に向かうために事業計画があったほうが良いのです。

つい最近、仕事をせずにゴルフばっかりやっている社長さんから
”なぁ、坂本ょ、経営者は目標持たなきゃ一人前じゃねーよ””
と言われました。

この社長さんからこう言われ、目標を持ことの重要性に確信をいだきました。

ここでいう目標とは、”3年後ぐらいにこうありたい、これを数字で示す”ことです。
ほとんどは、””売上高:○○円確保””といった方が多いようです。

そして、その目標を達成させるための方針がよく言われる戦略です。

この戦略については、経営者のみなさんは一家言持たれています。
ただし、その思いの深い人・浅い人千差万別です。

では、その戦略を実現させるために、誰が、何を、いつまでに、どのように
実行していくか、そうすることで目標としている売上の確度がどうか、
確度が低そうな場合には、更に何をすれば良いのか、

これを整理したものが事業計画です。

でも、かなりの方が、事業計画なんて作れるのかな、と思われていることでしょう。

ここで、有意義なお話しをします。。

現在、商工会義所や商工会などでは、「中小企業活力向上事業」の一環として
「長期アシストコース」という支援メニューがあります。

これは、全9回(1回 2~3時間程度)で中小企業診断士が事業計画の策定とPDCAを手伝ってくれるものです。

これは、誰もが申し込むことができます。しかも無料です。

有意義なお話しというのが、数年前にこの支援メニューを利用して、事業計画
作りを経験された経営者のお話です。

この経営者と私の会話は以下の通りです。

:いやお久しぶりです。最近調子はどうですか?

社長:まあまあだね。以前、アシストコースではいろいろと世話になったね!

:ありがとうございます。

社長:事業計画をあの時に作ってみて良かったよ。正直いって
計画通りに行かないこともあるけど、計画を作るから、計画通りに行かなくても
やり方を改めて計画を達成しようとするんだよ!

それから、社内で、言いっ放しの分化が徐々になくなり、
期限を守ろうとする動きに変わって生きているよ!

:でも事業計画を作るって厄介じゃないですか?

社長:確かに時間はそれなりにかかるけど、計画的に事業をやってなかったころ
と比べると、だいぶ無駄な行動が減ったと思うよ!

:そりゃ、良かった。少しは私も力になれたようですね!

社長:一番ありがたかったのが、中期計画よりも先が見通せる、予算を年度計画として、まずは作ってみたら!
と教えてもらったことだよ!

これをベースに予実管理を行い、PDCAを回してるよ!

これがまた金融機関に受けがいいんだよ!

:ところで、営業にいる息子さんは元気でやられていますか?

社長:今は営業から経理に移動させて事業計画の取り纏めをさせているんだよ!
俺はだいぶ楽をしているよ!

:本格的に事業承継進めようとされていますね!

社長:そうなんだよ、もう、その時期に来てそうだね!

:では、事業承継の計画を作りませんか?

ざっとこんな感じでした。事業計画作りが億劫な方、きっと食わず嫌いですよ!
「長期アシストコース」申し込んでトレーニングしてみませんか!
これも早い者勝ちです。

それから、今話に出た「事業承継計画」これも事業計画の一つです。
これは、会社の規模に関係なく、還暦を過ぎた社長さんでしたら絶対に作るべきです。

☑後継者を誰にし、いつごろバトンタッチするか
長男か次男か、会社役員・従業員か、M&Aで事業売却か

☑バトンタッチまでにどのように後継者教育をしていくか

☑どうやって金融機関や取引先等に後継者の力量を理解してもらうか

☑社内の賛同を得るために、どのような事業実績を作らせるか

☑負債を軽減させるためにバトンタッチまでにどのように業績改善を図るか

☑いかに円滑に株式を後継者に移転させるか、親族内であれば株式を含め
相続財産をいかに公平に分配し、後継者には議決権に見合った株式が渡せるか

など、結構重要なものです。

いや、いざとなったら税理士さんに頼むから大丈夫!
とおっしゃられる社長さんがいますが、ほんとうにそうでしょうか!

客観的に見て、税理士さんお得意分野は、
株式を後継者(息子さん)に渡す際
の株式評価をできるかぎり安くするぐらいの
ところではないでしょうか

でも、それよりも、後継者教育や周囲から賛同を得るかのほうがよっぽど重要です。

この事業承継も中小企業の事業永続のための大きな課題であり、
現在、支援体制が整ってきつつあります。

それでも、社長さんが主導となり進めていくしかありません。

そのためにも、日頃より事業計画作りに馴染んでおきましょう

次回は、補助金や融資を獲得するなど目的を達成させるために、
その手段として作成する事業計画についてお話しいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です